逃亡提督の第8話

メインストーリー最新作、part15です
前回では、彩翔がさらに電話で情報を伝えるという独断の行動に移りました。
その結果として、黒崎は無事に逃げる事が出来ました。
そして、松原が苛立っていたと思われていたシーンでは…実は、笑いを堪えていたという全く真逆の状況だったという事です(笑)
中々の、壊れっぷりではありますが…(笑)
今回は、第三篇
視点は白鳥 彩翔…でお送りします。

pixiv版

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11725844

松原さんと別れ、私は彼女の車のドアを開け、運転席に乗り込む。
エンジンを掛けて車を動かし、艦娘達の正体と人数を調べる。

別の方向から私は…ゆっくりと車を動かして…確認する…
すると、正体は[長良型]の"6人"だった。
状況的にも他に[艦娘]の気配は無いだろうと思った私は、車を動かしてマンションの敷地内を出た。
出た際、彼女達は焦った様子で"3人で二手"に別れたのをバックミラーで確認した。

彩翔(綾里)「ということは…黒崎さんの近くには誰も居ない事になるわね…良し!!」

そしてそれと同時に…

彩翔(綾里)「あっ…タクシー…やっぱり来たか…。」

運転する車を追う不思議なタクシーが現れた、バックミラーで[長良型]が乗っているのは分かった。
間違いなく私を追っている…。

彩翔(綾里)「なら…赤信号で止まったら電話して…松原さんに頼もうか…私だとバレる危険性が高い。」

私は、この状況に対して、赤信号の時を狙い…松原さんに連絡、黒崎さんに逃げて大丈夫だという報告を頼むことに。

そしてその後、運良く赤信号に止まり、私は電話を掛けて松原さんに連絡した。
スピーカーモードで運転しながらでも連絡が出来るように…。

彩翔(綾里)「じゃあ…松原さん、お願いします。」

凛『はい、それでは…!!』

暫くしてから私は、松原さんとの連絡を終え、彼女達との駆け引きのやり取りをした。

何がなんでも…黒崎さんの情報を手にしたいという事で…必死になっているだろう…だが…そんなのは全くを持って意味が無い…!!

彩翔(綾里)「顔なんか…絶対に見させない…!! 黒崎さんを全力で守ってやる…!!」

私は強い決意を持って運転を続けた。
暫く、そう言ったやり取りを続けて、私は…頃合いを計り…。

彩翔(綾里)「このコンビニで…彼女達を出迎えよう…。」

私はコンビニに車を停めて、彼女達を出迎える事にした。

そしたら案の定、彼女達もタクシーを降りて、車に向かってきた。
何て…単純な人達だこと…見ていてて呆れるしか無かった…。

私は車を出て、彼女達と対面。
居たのは、[五十鈴]、[名取]、[鬼怒]の3人。

そして私を見るやいきなり、車の中を調べさせて欲しいと頼み込んできた。
図々しい頼み事に私は…思わずイラッとした。

彩翔(綾里)「(この人達…そこまでして…見つけたいの…? 意味が分からない…。)」

だが、私はそれでもイライラを抑えながら、攻防を繰り広げて、許可を出しておくことに。
許可を出した途端、速攻で探し始めた。
その姿を見ていて…思わず…怒りをぶちまけてやろうと思ったが…それでは、私だとバレる危険性も有った為…耐えることにした…。

彩翔(綾里)「(この連中…どこまで腐ってるのかしら…。💢)」

イライラも限界に達したところで、ようやく彼女達は探すのを終えた。
その姿に私は…

彩翔(綾里)「はぁ…勘弁してほしいわ…。」

と、僅かながらにイライラを吐き出してしまった。
そんな様子に彼女達は青ざめながら…

五十鈴・名取・鬼怒「「「申し訳ございません!!」」」

頭を下げて謝罪した…。
勿論、これに関して私はもう、軽く聞き流す事にして…
最後に…

彩翔(綾里)「もう良いわ…。(もう顔を見るだけでも不快だわ…💢)」

と軽くイライラを込めた一言をぶつけてコンビニの中で買い物をする事にした。
暫くすると、彼女達はコンビニから少し離れて電話をし出した。
おそらく…残りの長良型の3人に結果に関する話をしているのだろう…。
そんなやり取りを見て、買い物を終えた私は…。

彩翔(綾里)「さーて…行こ行こ…クソどもを見るのも嫌になるわ…。」

私は溢れるイライラと怒りを堪えながら…
車を再び動かして、コンビニから離れていくことにした。

運転中に松原さんから連絡が有り、赤信号で止まったタイミングで電話に出て会話した。
どうやら、松原さんも艦娘達からの追跡を回避したようだ。

そして、彼女は、更に遠く離れた場所を待ち合わせの場所にして合流する事に。

彩翔(綾里)「早く…黒崎さんに会いたいなぁ…。」

私は黒崎さんの心配をしながら…運転を続けた…。