逃亡提督の第9話

part10です
[イザベラ]が情報を掴んだ相手は、久々の登場となった、[葛城]こと[友川 悠]です。
ここ暫く登場はしてませんでしたが…前回久々の登場となりました。
今回はこの話のタイトル[目的・真実・怒り]の本当の意味が明らかになります。
次回は第9作最終回です!!

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イザベラ「これは…?」

持ってきた資料に対して聞くが、彼女は何も言わなかった。
その為、私は彼女が持ってきた資料を確認することに。

ピラッ…

イザベラ「…。」

中身を見て、私は何も言葉にすることが出来なかった…。

イザベラ「一つ聞きたい…。」

悠「はい、何でしょうか?」

イザベラ「[アドミラール黒崎]は…所属してるのか…?」

私は、彼がまだ軍の関係者なのかを聞いてみることに…。

悠「…。」(横に首を振る)

イザベラ「…そうか…。」

彼女は無言で首を横に振った…。
その瞬間に…この資料に書かれている事が事実である事を知ってしまった…。

まさか…[アドミラール]が…。
彼が…もう提督じゃないなんて…!!

[提督の戦歴]を見てて…。
まさかと思った…。

見るからにすごい戦歴である事は間違いない…。
だが…この彼の[提督の戦歴]の…最後に記録してた日付が…。
今から…"3年程も前"だと知った時は…もしやと思った…!!!

イザベラ「アドミ…ラール…。 何で…?」

私は…悲しみを抑えきれずに…気がつくと涙を流してしまってた…。

イザベラ「…何故…アドミラールは…彼は…提督を辞めたんだ…? 彼に何が…?」

私は、ハルカに彼が提督を辞めた理由を聞いた。
それを聞いた彼女は…無言でまた…別の資料…と言うよりも…一枚のコピー用紙を私の目の前に置いた…。

イザベラ「…ぐしゅっ…これは…?」

悠「気持ちが落ち着くまでは…まだ見ない方が良いと思います…。 見てて…私…信じられなかったです…。」

意味深な事を告げた彼女…。
私は彼女の言う事を聞かずに…紙の内容を確認した…。

プルプル…!!

イザベラ「何だ…!? これは…!!」

内容は凄まじい物だった…。
そこに書かれていたのは…大本営と彼の所属してた艦娘達がグルとなって、アドミラールをイジメてた事…!!!
イジメ…?
アドミラールが…!?
何で…!?

コピー用紙と言う事から…恐らく…原本をコピーした物を私は見ているのだろう…。

それよりも私は…
中身見ていて今度は…怒りが込み上げてきた…。
彼の戦歴を見た後だからなのか…
彼をイジメてた事に対する事なのか…
そんな中、ハルカはこんな事を…

悠「その連中…未だに黒崎さんを追い掛けてるとの事なんです…。 提督を辞めたにも関わらず…。」

イザベラ「何…だと…!?」

さらに衝撃の事実を知った。
提督を辞めた彼を…イジメてた連中が彼を追い掛けてると…!!
最悪だ…そうとしか思えなかった…。
民間人である彼を…未だに追いかけるなんて…!!
そしてハルカは最後にこんな事を…。

悠「イザベラさん…今ならこの一件から手を退く事は出来ます…。 関われば…貴女もただじゃ済みません…。」

と、ハルカは私にこの一件から手を退く様に伝えてきた…。
いや…おそらく…私に決断をしろと言ってるのだろう…。
"彼の為に戦う"か…"母国へ帰る"か…
そんな事に対して…私は…

イザベラ「すまない…一度時間をくれ…。」

一度部屋を出ていく事にした…。