逃亡提督
メイン、記念の第10作!!

第7話です。
衝撃のニュース…
山中さんが…襲われて重傷を負う怪我を負った…。
親身になって二人を接した人物の衝撃的なニュースに…二人は言葉を発することも出来ず…心を痛めた…。
しかし…
本当に心を痛めていたのは…。

伊良湖視点でお送りします。

ジュー…ジュー…

山中さんが襲撃されても尚…
私達は仕事をする事は何も変わらなかった…。

正直…社内の雰囲気も異様な空気がひしひしと伝わる…。

それもそうだろう…仲間があんな目に逢ったのだから…。

私達に親身に接してくれた人の…衝撃的なニュース…
私達もショックだった…。

だけど…

一番、ショックを受けてたのは…。

雪希「涼ちゃん…。 弓削さん…未だに社長室で頭を抱えているそうよ…。」

そう…社長の弓削さん…。

自分の大切な部下が怪我を負ったのが…余程ショックなのか…
今日の朝礼も…姿を見せる事は無かった…。

他の社員さんの話によると…
様子は…自分を責めている様子だったと言ってた…。
「自分の不甲斐なさで…」
「山中…すまない…」
「俺は社長失格だ…」
とずっと言ってるらしい…。

いや…このくらいになるのは当然かもしれない…
朝に雪希先輩の電話に掛けてきたくらいだから…余程心配だったんだろう…。
しかもその前の日に至っては…彼女に気を使う行動も見られたからな…。

涼「弓削さん…大丈夫かな…。」

私達はどうすれば良いのか、もはや分からなかった…。

だが…私達は山中さんをあんな目に逢わせた奴の正体を知ることになった…。

私達は…弓削さんにお昼ご飯を届けて…
社長室を出た時の事だった…。

すれ違ったお客の姿…

涼「…!? (葉山提督…!?)」

何と葉山提督が…会社に来客…またも社長室に入っていったのだ…。
私達は…まさかと思い…

雪希「涼ちゃん…話を少し聞こうよ…!(小声)」

涼「…はい…。(小声)」

社長室での話をこっそり聞くことに…。
いや…それだけじゃなく…話の内容を録音する事に…!






































































葉山「何やら…顔が暗いですね…? まぁ、それもそうですか。 貴女の社員が怪我を負った訳ですから…ねぇ?」

弓削「…何が申したいのですか?」

葉山「まぁ、貴方が僕達に情報を与えなかったバチが当たったのでしょうね? まあ、これを機に情報をくれれば良いのですが?」

弓削「…まさか…山中をやったのは…!?」

葉山「さぁ? どうでしょうかね? もしかしたら、また社員の人が襲われるかも知れませんよ?」

恐ろしい内容を聞いた…!!

…山中さんが襲われたのは…葉山提督が関わっている事…!!

…傷心の弓削さんに対して…脅迫してる上に、嘲笑うかのような言葉を送りつけてる内容から…もはや間違いないと思う…!!

涼「(酷い…こんなの…酷い…!!)」

私は…この酷い現実に…もはや耐えきれなかった…。
あまりの内容に…逃げ出して…別の場所で泣いてしまう…。

涼「何で…山中さんが…!! 山中さんが…!!」