逃亡提督
メイン第14作

第17話

まさかの形で同じ店に入った、黒崎と瑠璃子達。
黒崎は気づくも、瑠璃子達元深海棲艦の4人は気づかず。
黒崎はタイミング的にも考えて、ご飯を食べ終えてから声を掛ける事に決めた。

今回も黒崎視点です。
カチャ…カチャ…

料理を口に運びながら、たまに彼女達の方を見ていく。
一向に私達がいることには気づいて無い模様。

彩翔「まさか…驚きましたね…。 こんな所に巡り合わせ…思いにもよりませんでした。」

彩翔もこんな事態になるとは予想もつかなかっただろう。
もちろん、今のタイミングで声を掛けても…いや今がベストタイミングかもしれんが、下手に声を掛けると人数がただでさえも倍になる。
そうなると、周りの注目を浴びやすくなり…奴等に見つかる可能性も高くなる。

薫「取り敢えず…彼女達よりも早くにご飯を食べた方が良いですね。」

夏菜「そうだね…。」

私達は運ばれた料理を無我夢中で食べる事にした。

数十分後…

私達は料理を食べ終えて、彼女達が会計を終えるまで待つことにした。
すると、彼女達は席を立ちカウンターへと向かってった。

それを見て私達も

黒崎「よし、じゃあ…行こうか。」

同様にカウンターに行く。


店員「ありがとうございましたー。」


彼女達は会計が終わると…直ぐに店を出た。

それから直ぐ後に私達も会計を終えて、店を出る。

黒崎「どこだ…?」

??「んん…次はどこに行く? お昼も食べ終わったし…。」

すると、直ぐ近くに聞いた事のある声が聞こえた。

私は近くを見ると、1人の…おそらくスマホを見てる4人の姿を見た。

声からしてこの声は…空だな…。
もはやチャンスと思った!

黒崎「(いた…よし…!)」

確信に変えた私は思いきってその4人に声を掛ける事にした。

黒崎「おーい、まさかここにいたのか?」

私が声を掛けると、4人は直ぐに私の方へと一斉に向いた。
見えた顔は間違いなく…あの本人達…元深海棲艦の彼女達だった。
彼女達も、私の顔を見るなり驚いてしまう。

瑠璃子「ええっ!? く…黒崎さん!?」

圭「うそー!! 本物!?」

空「やっぱり来てたんだ…!!」

真澄「うそ…まさかこんな形で…!!」

黒崎「久しぶりだな。」

久し振りの再会に喜ぶ私達だった。