逃亡提督
メイン第19作

第8話

黒崎拓斗の休日篇となります
黒崎はこの休日をどう過ごしていたのか、そのお話となります
久々の休みで彼はどんな気分でいたのか…?
福岡でのある一日、この日は黒崎も彩翔も休みであった。
その為、この日は3人が家にいたが、今家にいるのは黒崎一人だけ。
彩翔と夏菜は2人で食材の買い出しに出掛けていた。
その為、黒崎一人だけがこの家で待機となった。
そんな黒崎は一人リビングのソファーで寝そべっていた。

黒崎「はぁ~何だろうな、家にいると何故か…身体がダラーっとしてしまう…。」

彼がだらけてる原因を挙げると、彼はこの休みの前日まで働いていたのだ。
その反動の為、久々の休みに甘えてこの様なだらけた状態となってしまってる。

彩翔と夏菜は、そんな彼の状態を理解して彼を家で待機した状態にしたのだ。

黒崎「ん~っ。 良く考えてみたら、あの2人…あんなに仲良かったっけ?」

黒崎は彩翔と夏菜の仲の良さに疑問を抱いていた。
勿論、黒崎自身も2人の仲が心配。
何れは義理の姉妹になる関係の2人が仲を拗らせ無いかという不安はあったが、2人で買い物に行く様子を見て問題ないと解釈してる。
またもソファーでくだりと寝そべるものの。
彼は何故か落ち着かない状態だった。

黒崎(ただ、何もしないでいると…何か複雑だ…。)

彼が落ち着かないのは、今の状況が原因である事は間違いない。
一人でいる不安、だらけても良いのかという罪悪感、この時間何をすれば良いのかの考え事が重なって今の状態となってるのだろう。
それに加えて、艦娘達が来ないかという警戒心。

黒崎(まあ…寝るのが一番かな…。)

彼は、リビングのソファーから離れ、自室に戻るとそのままベッドで眠り始めた。

数時間後…

黒崎はガサガサという音で目を覚ます。
その瞬間に黒崎は寝ぼけが一瞬にして消えた。
「もしや…」と思う黒崎は、一目散にリビングに向かった。

ガチャッ!

急いでリビングのドアを開けると、既に夏菜と彩翔が帰宅し夕飯の準備を済ませていた所だった。

彩翔「あ…あら、拓斗さん。 今、呼びに行こうと思った…。」

彩翔は最後まで言う前に言葉を止めたのは黒崎の様子を見てだった。
黒崎は目を点にして口を大きく開けて、漫画で例えるならカラーリングが無い真っ白な状態で立っていたのだ。

黒崎(しまったぁぁぁぁぁ…!!! 何寝てたんだ私はぁぁぁぁぁぁ…!!!)

黒崎は大きく落胆した。
少しくらいと思って寝たのが、まさかの昼を通り越して夕飯頃まで寝てしまうという事態。
しかも、夕飯の手伝いもしないという、自分のだらしなさに対して大いにショックを受けてた。

夏菜「で、でも、お兄ちゃん、疲れてたから、彩翔さんと話して寝させてあげようって、ねぇ~?」

彩翔「そ、そうなんですよ~!」

夏菜「それに今日はお兄ちゃん、休みだから別に良いんだよ! だって明日、お兄ちゃん仕事なんだからゆっくり休まないと!!」

彩翔「そうですよ! 今は何も縛られる事は無いんですよ!! だから、ご心配無く!」

黒崎「そ、そうか…。(ま、いっか。)」

黒崎は深く考えるのを止め、夕食を食べる事にした。

寝る直前、彼はベットに入るなり今日の出来事について反省していた。
彩翔と夏菜は気にしてないと言ってたものの、昼も食べずに夕食の時間まで寝てしまった事、その影響からかいつもなら眠くなるはずが、今は眠くない。
彼はベッドから起き上がり、念の為に買った快眠のサプリメントを飲む事にした。

黒崎(寝すぎも良くないな、色んな意味で…。
こんな無防備な状態でいたら、捕まってただろう…。
気をつけんとな…。)

久々の休みで気が緩みすぎて長時間眠った事、もしもあの艦娘達がそれを目撃してたらと思ったら…
間違いなく彼は捕まっていただろう、3年前のあの日だってそうだった。

黒崎(まさか…眠気に負けてしまうとはな…。)

そう考えて、今後気をつける事にした黒崎であった。